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シロアリはアリではない
“シロアリ”ってシロ“アリ”と呼ばれてはいますが、実はアリの仲間ではなくて、ゴキブリの仲間に近いと言えます。英語では、シロアリはtermite(ターマイト)。砂糖などに群がるみんながアリって呼んでるアリはant(アント)。漢字では、シロアリは “白蟻”と書きますが、英語ではwhite ant(ホワイトアント)なんて言いません。“シロアリ”と“アリ”は全然違う種類の昆虫なのです。
シロアリの羽アリ
アリの羽アリ
比較のため片羽ですが、本来は両羽がついています。
“シロアリの羽アリ”に要注意!
“シロアリの羽アリ”を見分けよう!
シロアリが新しい巣を作るために現在の巣から旅立つときの姿、それが“シロアリの羽アリ”です。巣から旅立つと、パートナーと出会いつがいとなって新しい巣を作り始めます。“シロアリの羽アリ”や“羽”を見かけたら、近くにシロアリの巣がすでにある、あるいは、これから新しい巣が作られる、という可能性がとても高いと言えます。
判断のポイントは①見かけた時期と
②外見(ビジュアル)です。
① いつ頃見かけましたか?
春〜夏は要注意!
シロアリの羽アリである可能性が高い。
ヤマトシロアリの羽アリは4月〜5月に家の周辺でよく見られ、
獰猛なイエシロアリの羽アリは5月〜7月の夕方に家の周辺で見られる。
② それはどんな外見(ビジュアル)でしたか?
比較のため片羽ですが、本来は両羽がついています。
シロアリの種類
日本には様々な種類のシロアリがいます
日本には、シロアリ科、ミゾガシラシロアリ科、オオシロアリ科、レイビシロアリ科の4科が生息しています。この中で日本に広く分布し家屋に被害を及ぼす代表的なのは、下の2種類。見かけがよく似ているので区別しにくいですが、イエシロアリの方がやや大型なのが特徴です。
日本の4大シロアリ科
ミゾガラシロアリ科
Thinotermitinae
ヤマトシロアリ
イエシロアリ
レイビシロアリ科
Kalotermitinae
ダイコクシロアリ
アメリカカンザイシロアリ
オオシロアリ科
Termopsinae
オオシロアリ
シロアリ科
Termitinae
タイワンシロアリ
分布北限図
最近では、既存の方法では防除が難しい、レイビシロアリ科の“アメリカカンザイシロアリ”というシロアリが日本でも散発的に報告されています。
シロアリの行動パターン
行動パターン
1.絶え間ない餌場探し
シロアリはすでに豊富な餌場が確保されていても、絶えず新しい餌場を探し回る習性があります。
2.ランダムな餌場めぐり
働きアリはコロニー内ですでに探した餌場をランダムに回って餌を集めます。またフェロモンを出して他の仲間も誘導をします。
3.エサを仲間同士リレーで分配
(栄養を仲良く分配)
シロアリは大変“仲間想い”です。エサは決して独り占めせず、仲間に自分が得たエサを色々な方法で分配します。
ヤマトシロアリ
活動範囲がせまい。
狭い範囲に複数の巣が存在する場合がある。
被害の進行は遅め。
イエシロアリ
ヤマトシロアリに比べて活動範囲が広く、巣の規模が100万頭にまでのぼる場合がある。
被害の進行は早い。
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